【ゼロから始める】耐震対策 賃貸可能 家具が凶器に まずは転倒対策 

地震に際の家具の転倒防止は、様々なメリットがあります。怪我の防止・避難の妨げ・必要な物が取り出せなくなるなどを防ぐことを出来ます。他にも、部屋が荒れると焦りにつながり、正常な判断を妨げることがあるので、心の平静を保つことができます。ただし、一部の即行動できる人を除いて、いきなり100点を目指す必要はありません。80点を目指して徐々に進めていく位の気構えで、継続的に取り組むことが、QOLを下げずに定期的に防災について考える習性をつけることが一番の防災なのかもしれません。

目次

地震による転倒防止する家具の優先順位

全ての家具の転倒防止を一気に行うことが出来ない場合のあると思うので、優先順位をつけて行うべきです。優先順位の付け方について、基本的な考え方は、以下の要素から判断すべきです。(これらの要素は、順不同です。総合的に判断してください。)ここで、優先順位をつけられないものは、全て転倒防止を実施すべきです。

  1. 避難経路への影響
  2. 被害の大きさ
  3. 被害の確率(滞在時間)
  4. 地震後に確認の妨げる場所(キッチン・ブレーカー)付近

1.避難経路への影響

ドアの近くにある家具で、転倒によりドアの開閉を不可能にする家具がある場合は、真っ先に対策すべきです。まず最初に考えるべきは、転倒防止より前に家具の移設です。移動できない場合は、転倒防止と中身の落下防止は入念に実施すべきです。見逃しがちなのは、風呂の脱衣場ですね。特に女性は服を着ていないと同じ経路でも、避難の難易度が上がります。

2.被害の大きさ

高さがある家具・重い家具は、転倒した際に身体に与える被害が大きく、重傷を負う可能性が高くなるだけでなく、死亡リスクが高いです。身動きが取れなくなり、避難の妨げになることも十分考えられますし、日常生活に戻る際も、影響が大きな枷になります。

3.被害の確率(滞在時間)

滞在時間が長いということは、そこにいるときに地震が発生する確率が高いことを意味します。確率が一番高いのは寝室のベッド付近です。滞在時間が長いのはもちろんですが、地震を感知するまでの時間が最も長くかかるのは就寝時です。ライフスタイルによりますが、リビングも滞在時間が長いと思います。これらを考慮することで、怪我の確率が下がります。

4.地震後に確認の妨げになる場所(キッチン・ブレーカー)付近

火元の確認やブレーカーを落とすなどを簡単に出来ると避難などの際に安心です。非常時には、やるべきことと判断することを最小限にすることが重要になります。人は、判断することに想像以上にエネルギーを使っています。特に非常時は、正確な判断ができる回数にも限りがあります。ブレーカーを落とすのに5秒しか掛からなければ、逃げるか?ブレーカーを落とすか?との判断も不要です。

転倒防止対策の方法

ここでは、地震の際の家具転倒防止について解説します。方法を検討するに当たって改めて検討して欲しいことも含めて進めていきます。

地震で転倒しない家具に買い換える

これは究極の転倒防止対策です。これが出来る人に、私から紹介できることは多くないですが、移動防止対策と中身が飛び出さないようにする対策は必要です。

収納法による転倒防止対策

この方法は単純です。重い物の収納は下にするだけです。家具の重心は、中に収納している物の影響を大きく受けます。重い物の影響は特に大きいため、重い物を下に収納すると家具の重心が下がります。上記と同様、移動防止対策と中身が飛び出さないようにする対策は必要です。

家にあるもので転倒対策

この方法で使用するのは、新聞紙とダンボールと滑り止めになるマットです。主な手法は2つです。

1.新聞紙をたたんで、家具の手前側下に挟み込み、家具を壁側に傾斜させる。

2.家具と天井の隙間をダンボールなどで埋める。

これは、内閣府のホームページにイラスト付きで紹介されています。ここでも言及されていますが、見込めるのは一定の効果です。まずはすぐ取り組める点でこの手法は素晴らしいです。一旦取り組んだ上で、下記のグッズで対策を更新しましょう。

家具を固定するための転倒防止グッズを使用する

転倒防止グッズは、様々な種類があります。グッズにより効果が異なります。発表された震度が同じでも、地盤や階数により転倒の危険度は異なります。効果の高いものから紹介していきます。

1.L字金具

出典:内閣府ホームページ (http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/72/bousaitaisaku.html)を加工して作成

家具と壁、見た目を考慮した上で、大きいものがより効果的です。下向け取り付けがより効果が大きいです。

賃貸の場合は、壁にビス打ちができないので、私の場合は次の商品を使いました。現時点で防災を学び始めて1ヶ月なのでより良い商品を発見した場合は、他の商品を紹介しますね。

このタイプは設置にコツが必要かもしれません。

×壁紙の凹凸が大きい

×壁紙が剥がれやすい

以上の場合は、ポール型がおすすめです。

2.ベルト型

出典:内閣府ホームページ (http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/72/bousaitaisaku.html)を加工して作成

ベルト型の取り付けは、家具とベルトの角度を30°にしましょう。なので天井との距離が短い場合は他の物を検討しましょう。

これはテレビの固定にも使用できます。

加えて、こちらも賃貸用のものも紹介します。

私は冷蔵庫専用との記載がありますが、自己責任で食器棚に使用しました。冷蔵庫以外のものへの使用を推奨するものではありません。機能的に我が家の食器棚に使用可能と判断しました。

×壁紙の凹凸が大きい

×壁紙が剥がれやすい

以上の場合は、ポール型がおすすめです。

ポール式

出典:内閣府ホームページ (http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/72/bousaitaisaku.html)を加工して作成)

こちらは賃貸でも使用可能です。ただし、天井の強度を確認しなければならないようです。

我が家のクローゼットで使用したものを紹介します。寝室の壁は粘着テープを使用できなかったからです😭

設置のためには、天井の強度が必要です。天井の強度に不安がある場合は、滑り止めマットと板を天井に当てて使用すると間違いないです。下手な絵ですが下にイラストを。。。(ポールの向きは90°ズレてますが察してください。。。)

ストッパー式

これは下部に施す手法です。少し壁側に倒すことで、重心を後ろにずらすことが出来ます。また、摩擦抵抗を上げるものだと効果が上がります。

出典:内閣府ホームページ (http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/72/bousaitaisaku.html)を加工して作成

チッチ的には、これ単独の使用はおすすめしていないですが、簡単に対策できるのは間違いなく、効果がゼロでは無いので、イメージを持ってもらうためにこちらの商品なんかが安くて良いかと思います。

(参考)ポール式+マット式併用型

出典:内閣府ホームページ (http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/72/bousaitaisaku.html)を加工して作成

この手法は、L字式(上向き取り付け)と同様の効果があります。この際に使用するストッパーは少し変わります。傾けるというより滑らせないを重視した組み合わせです。ポールは上で紹介した商品ですが、もう一度載せときますね。

まとめ

家具の転倒防止対策を紹介しました。家具を守ることは、命や身体を守ることになります。今回紹介した方法で実施するコストは、地震の多い日本において、保険として支払うには安いと思いませんか?しかも一度っきりです。

一番自分の状況に合っている方法で、取り組んでみてください。

最後に、施工方法で疑問があれば、コメントやTwitterでお寄せください。質問があればそれについての返答記事も作成したいと思います。   粘着部分とジェル部分を使用する場合は、接着面をきれいにしてくださいね^^;

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